ファミコン 2コンマイクの音質改善

マイクの音質改善

マイクの音質改善

マイクの音が良くなればノイズ(ブー音)も耳障りにならなくなるんじゃね
という思いつきです

こちらの電子機器 Junker「ファミコン本体の回路図」サイトの
回路図を参考に作業しました

このコントローラは前期型 ファミコン 音声直結 オペアンプ搭載のモノです

基板 裏

基板 裏

このコントローラは前期型 ファミコン オペアンプ有りのモノ

基板verが違うと部品配置・回路が異なりますので注意

まずは R1 を変更
回路的には VCC 5V→R1→マイク音声出力 になり
マイク音声に電圧電流を供給して増幅させています

基板 裏

基板 裏

R1 2.2KΩ→100KΩに変更

マイク接続部にコンデンサを差し込み
RCローパスフィルタを形成

基板 表

基板 表

・やること
マイクの+-にフィルムコン0.1uF
VCC GNDにパスコン0.1uF
電解コンデンサの交換
電解コンデンサの出力(−側)に抵抗を付けてハイパスフィルタ

VCC GND パスコン

VCC GND パスコン

いい感じの穴が
コスト削減のおかげか

基板 表

基板 表

1→フィルムコン 0.1uF
裏の100Kと合わせてRCローパスフィルタ
 カットオフ周波数 fc = 15.91549430919[Hz]

2→積セラ 0.1uF

3→パナソニック NHG 4.7uF
4→56Ω
3と4でCRハイパスフィルタ
 カットオフ周波数 fc = 604.69203302392[Hz]

算出は大川電子設計 CRハイパス・フィルタ計算ツールを使わせていただきました

ここまで

素の状態と比較するとかなりマシになりました

けっきょく本体基板の経路とCPUとカセット毎のドライバ設定で
ノイズ入りまーすなのでブー音完全排除にはならず…(;^ω^)

あと注意点としてマイク音声ラインをいじると
最終的な音量のレベルというか出音に影響が出ます

ファミコンはアナログ抵抗ミキシング
ですから

ファミコンの2コンは音声フィルタ

ファミコンの2コンは音声フィルタだ

2次CRバンドパス・フィルタを形成してみた
算出は大川電子設計 2次CRバンドパス・フィルタ数計算ツールを使わせていただきました

簡易回路図

簡易回路図

R1=15Ω C1=4.7uF
R2=165K C2=270pF

2257〜3573Hzでかなり上下に狭いフィルタ

最初の実装

ファミコンの2コンは音声フィルタだ

最初は何も考えずC2をケミコン47uF

出音は
Good 音が柔らか耳にやさしい
Bad 勢いがない ファミコンらしさが無くなってる

だったので270pFに差し替えました
(47uFで計算したら減衰率が大きかった

どっちにしろブー音は消えませんし(;^ω^)

総評

回路図を見てたら出来そうだったのでやってみました

ハイパスフィルタだけで良かったかな(;^ω^)


もうひとつ

one more

このコントローラは前期型 ファミコン オペアンプ無しのモノ
同じ前期型のコントローラですがこんな感じで違います

抵抗を100KΩに

表側

表側

1→300Ω 1W
100Kと300Ωの抵抗分圧でマイクの入り電圧を下げてみた
VIN 5V
R1 100K
R2 300
≒ 0.014955V

2→フィルムコン 0.1uF
裏の100Kと合わせてRCローパスフィルタ
 カットオフ周波数 fc = 15.91549430919[Hz]

3→積セラ 0.1uF
VCCパスコン

4→パナソニック NHG 4.7uF
5→56Ω
4と5でCRハイパスフィルタ
 カットオフ周波数 fc = 604.69203302392[Hz]

抵抗の算出は Ke!san 抵抗の分圧計算(抵抗値と入力電圧から出力電圧を計算する) を使わせていただきました

総評

電圧下げてもブー音は無くならず

上の47uF同様に音の勢いがなくなってる感が

結局100K 100K分圧(V=2.5V)にしました


動画

・2次CRバンドパス・フィルタ 前期型 ファミコン 音声直結 オペアンプ搭載 [クリア動画] FC ドラえもん

・分圧させた方 前期型 ファミコン 拡張音源用
[クリア動画] FC サラマンダ
[クリア動画] FC おかしなツインビー
[クリア動画] FC ツインビー3 ポコポコ大魔王

Youtube動画でも見れます
やはりと言うかカセット毎に結果が違いますね